長年付き合っている彼氏がおり、
恋愛体質でもなく、
男ウケよりも自分ゴト、
自分の世界や好きなコトを重要視する花梨。
本気で、結婚する気、やる気が全く見られないため、
知人の勧めもあって、
婚活がてら他の男性も見てみようと
オフ会やら合コンやらにいそいそ出かけます。
なかなか波長のあう男性が現れない中、
「いいかも」という相手からは
合コン後のサシ飲み以降
メールもLINEもスルーされる始末。
ついつい、長年だらだらと
付き合っている彼氏？に電話してしまいます。
そして、久しぶりに二人で飲みに行くことに・・・
[sp-mieru]
[/sp-mieru]
[pc-mieru]
[/pc-mieru]
婚活を諦める？昔の男に癒してもらう
悟り
メール連続スルー事件は、
花梨に深いダメージを与えました。
せっかく5年に1度のヒットに出会えたと思ったのに、
しかも向こうもまんざらではなさそうな雰囲気だったのに、
なぜ？
しかし婚活は
所詮、独特のルールが渦巻くアナザーワールド。
彼氏よりいいと思える人が
現れただけでも
私にとって革新的な進歩ではないか。
極力前向きに考え、
花梨はその後も
睡眠時間を削ってヨレヨレの体で、
いくつかのオフ会に顔を出しました。
しかし、
1人くらいと進展の兆しが見えては
ダメになるという連続で、
思うようにはいきません。
最初の「独身三十路」
オフ会に参加してから２ヶ月。
花梨は、期待してはポシャるの繰り返しが
永遠に続くような気がして、
完全にやる気を失ってきました。
婚活だけでなく、
転職活動でも敗北続きの花梨。
かねてからの夢だった
大学職員の採用枠には、
１週間かけて書き上げた
渾身のエントリーシートが
返送されてくる日々。
転職活動でも婚活でも門前払い……。
食欲も減退し、
ちょっと歩けばめまいと
動悸に襲われる体調不良が続き、
休日は家に引きこもるようになりました。
婚活にも疲れ果てた……なう。
ツイッターで
つぶやきそうになるのを抑えて、
花梨は疎遠の彼に電話をかけてみました。
実は、合コンで疲れた夜、
肉男との質問攻撃デートの帰り道。
ヒラメ男からメールの返信が
来なくてショックを受けた時。
２ヶ月の婚活期間中の
ストレスを感じた時は
彼に電話をかけて世間話をし、
癒してもらってました。
婚活ノイローゼ気味の私に優しい
今日は一段と電話の声に
覇気がないのに気付いた彼は、
「転職活動絡みで、ノイローゼになってる？気分転換にうまいもんでも食いに行くか！」
と提案。
翌日、２人でよく行っていたイタリアンで、
２ヶ月ぶりの再会を果たしました。
会うのは実に２ヶ月ぶり。
互いに近況報告から始まり（当然、花梨は婚活話はせず）、
仕事とは何たるか、
共通の友人の誰々に何があったか
といういつもの話をしたりして、
時間は過ぎていきました。
こんなに心穏やかな時間を
過ごせたのはいつぶりだろう。
最後にこの彼と会って以来だ。
胸がすーっと軽くなっていくのを感じながら、
やはり結婚するならこの人かな、
と思いました。
周りから年収面以外でも、
「あまりにも大事にされていない」
という理由で反対されているけれど、
でも結局結婚したら遅かれ早かれ
なおざりにされる。
世の多くの夫婦は、
結婚４年目には恋も冷めて
互いになおざりに扱うようになるっていうし、
４年来の付き合いの私たちの場合、
大事にされなくてもおかしい話ではない。
また年収の件も、
彼は正職員なのだからいいじゃないか。
このご時勢、正規雇用なだけで勝ち組だろう。
40代で360万円は確かに安いし、
夢のジュエリーもお洒落ホテルでの披露宴も、
お色直しもすっぱり諦めざる得ない。
でも2人で稼いでいけばいいし、
派手な贅沢より地味な安定の方が
今の時代価値がある。
何より、倍率数百倍の採用枠を狙う立場として、
これ以上この婚活に時間を割くと、
ライバルに負けるリスクが高まる。
総合的に考えて、花梨はこうまとめました。
「おそらく転職に成功したとしても、忙しい日々は続くだろう。
結婚相手は遊ぶ暇がない人がベスト。さらに、たまに顔を合わせた時にごちゃごちゃ細かいことを言わず、冗談を言い合える陽気な人がいい。
そうなると、やっぱりいい加減でもあの彼氏がいいかな。私もかなりいい加減な方だし、似た者同士ってことで」
なんとなく、お互いの結婚の意志を確認
転機
1週間後。それでも迷いが取れない花梨は、
彼に誘われて、彼行きつけの飲み屋に寄りました。
ここの飲み屋では、
常連同士で惚れた腫れたの騒ぎ
が定番となっています。
ある常連が言いました。
「僕、結局あの子と結婚することに決めたよ」
「なんだ、よかったじゃん。あの子いい子だよ！」
「てへ。ありがと。きみたちはどうなの？いいかげん長いよね」
時々この手の話題が出ると、
彼も花梨も話を逸らしていました。
が、この時、花梨は、言葉を発さず、
満面の笑みで彼の右腕を両腕で囲い、
いちゃついてみせました。
彼はまんざらでもなさそうな顔をしています。
「2人、仲良さそうだね。近いんじゃない？」
「あはは。でも花梨は、婚活してるんでしょ？」
「でも、やっぱりあなたがいいな！」
「『やっぱり』って。やっぱり、いろいろ模索してみた結果、僕なんだね(笑)でも、僕はいい男だよ」
この発言からして、
彼は花梨が婚活していたことを
暗に承知していて、
その結果戻ってきた花梨を
受け入れてくれたもよう……。
この寛容な心こそ、
マイペースな花梨が求めていた
最重要条件でした。
なあなあに別れて、なあなあに戻り、
なあなあな感じで互いの結婚意思を確認。
このゆるさも、花梨にとっては心地よいものでした。
そういえば、芸能人でいえば梨花も
“8年間付き合った、付かず離れずの彼氏”
と結婚してたっけ。
「あなたの子どもが欲しい」と告白
その2ヶ月後。
花梨は1年間の転職活動の末、
ついに念願の大学職員に、正職員として採用されました。
その大学は、花梨の中では
第１希望クラスの名門女子大学でした。
早速、彼氏に電話で報告。
「やった！転職決まったよ。ここの大学はね、育児休暇もついてるし、大学構内に職員が使える保育所もあるの！」
感極まって、思わず本音も出てしまった花梨。
「良かったね。安心して子どもが産めるね」
と、彼。
「うん！あなたの子どもが欲しいな」
「ほんと？」
勢いに乗って、花梨は言いました。
「その大学はね、あなたの家の最寄り駅と同じ沿線で、しかも3駅の近さなの。ちょうど再来月が家賃の更新だから、あなたのうちに転がり込みたいな。いい？」
「それならいっそ、2人で広い部屋探そうか」
「3LDKくらいの部屋ね」
「うん。部屋数がある方が、のちのち便利だよね」
彼氏と同居開始デキ婚、授かり婚をめざす流れのままに
彼のこのセリフは
自分と結婚して子どもをもうけようと
考えているように受け取れました。
付かず離れずの関係を好む彼のことだから、
今後、指輪と一緒にロマンチックなプロポーズ
をしてくれる期待はできないけれど、
まあいいか。
一緒にいられるだけで幸福感を得られる人は、
この先現れる保証もないし、
探せる時間や体力もないと思う。
消去法で後ろ向きな決断のような気もするが、
決断力がない人間は消去法に頼るしかない。
花梨は、なあなあな流れで同居を始め、
デキ婚、授かり婚を目指すことにしたのでした。
■価値観や生活スタイル
似た者同士の方が、
わかりあえるからいいですね。
キレイ好きな人は同じくらいキレイ好きな人、
大雑把な人は同じくらい大雑把な人。
価値観や生活スタイルは
あまり離れていない方がいいのです。
■デキ婚、授かり婚
同棲などがだらだらと続き、
なんとなく将来結婚しようという間柄なのに、
いつ結婚するかをなかなか決められず
「いつ産んでもOK!」
な状態である人は、避妊はしない
という行動にでるのも一手です。
男性は案外、子どもができたら
人が変わったように甲斐性が出てくるものです。
【目次】男ウケより自分ゴトタイプ花梨の婚活体験
【準備/出会い】
①月1デートの彼と4年…決断迫られる婚活準備とは。
【オフ会】
②【婚活地雷】ありのままの私！オタトーク、オタク全開で玉砕 【婚活失敗談】
【デート】
③【適齢期パニック】めんどくさい婚活。売れ残りでなく、いい人はどこに。〜嫌々始めた婚活コミュニケーション〜
④振られまくる婚活の現実。いちいち傷ついてはダメ。
【20代女性の婚活】婚活市場の嘘と真実。まだ早いが最大の落とし穴！20代だから狙える極上の婚活戦略
【30代女性】忍び寄る一生独身！？30代におすすめの婚活方法
【40代女性】逆転の婚活成功へ。よくある結婚のカタチ、本当に望んでいるの？
【子作り】晩婚化、未婚化のリスク。卵巣年齢と妊娠、子作り。
結婚相談所選び
失敗しないための五箇条＆徹底比較
1年以内に結婚するなら結婚相談所しかない！！！
(自然恋愛だと平均4年！！）
＞＞ 【おすすめ】大手結婚相談所はここを選べ！自分に合う結婚相談所の選び方【2000人調査・口コミ・評判】
