Contents
「婚活迷子症候群」発症中〜ウチカフェスイーツに救いを求める私〜
「負け犬予備軍」脱出計画〜40代独身先輩の姿に戦慄した夜〜
先日の区のイベントでは
ボロを出しまくり玉砕してきた純子。
「どうせ私なんて」という口癖が前にも増し、
やけ食いが加速するようになりました。
そして今日も、帰り道にローソンに寄って、
ウチカフェスイーツシリーズを
数種類まとめ買いしようとしたところ、
書棚にあった
無難OL向けのファッション誌の表紙が目に入り…。
一笑に付して雑誌を棚に戻そうとした時、
ふと、今の自分と同じようなことを
いつも言っている
40代の独身女性の先輩を思い出しました。
そういえば、先輩はそう言い続けた結果、今は毎晩一人で飲みに行ってくだをまいて、店の人に煙たがれるオバハンに成り下がっているんだ。
もしかして、私も行く末は…。一応、買うだけ買っておくか。
「ガッキー化計画」始動〜セレクトショップで運命が動き出す〜
(帰宅後)
ふむ。今はこういうのが流行っているのね。
そして婚活ウケするファッションは地味であればいいってもんじゃないのか。
そういえば私、表紙の深津絵里に雰囲気が似ているって時々言われるんだ。私、裏原系だけど、こういう大人カワイイ系も似合うのかもしれない。
明日、会社帰りにいつものセレクトショップで、仲良しの店員さんにこういう服が似合うか相談してみようかな…。
でも、急にどうしたの?って言われるかな…。恥ずかしいな…。
ひとしきり自意識の病と闘った純子。
「自意識は悪」、
「私が思うほど人は私をみていないし、
気にかけていない」と心の中で
繰り返し唱えた上で、
「自意識は捨てろ!」と
紙にマジックで書き壁に貼って、
眠りに就きました。
「地味子卒業式」開催〜パーカー女子が大人可愛いに転生した日〜
「店員さんマジック」炸裂〜絶妙露出で清楚系美女に変身〜
そして翌日、呪文を心の中で唱えながら
セレクトショップに行き、どうにか店員さんに
全身コーディネイトしてもらうに至りました。
買った服は、淡いグレーでひざ丈の
プリーツワンピースと、
パステルブルーのAラインワンピース。
そして7センチヒールのパンプスに
ロングネックレスなど。
店員さん曰く、
「柔らかめの色合いは顔映りがいいし主張し過ぎない。鎖骨や手首、ふくらはぎだけ露出したワンピースは、絶妙な露出バランスですよ。
何より素材がいいから、上品でお嬢様な印象になります。純子さんの雰囲気にぴったりです!
といいますか、この服がこんなに品良く映る女性は、純子さんが初めてです。」
あ店員さんに褒めちぎられて気分を良くした純子は、
その足で美容院に行って一年ぶりに髪をカット。
もっさりとウエストのあたりまで伸びていた髪を20センチに切り落とし、
目にかかっていた前髪をサイドに流せる髪型にして、
生まれ変わったようにスッキリと明るい雰囲気になりました。
家に帰る道すがら、ショーウインドウで何度も自分の姿を見ては、
踊りだしたいくらい嬉しい気持ちになった純子でした。
■流行より自分に似合うかファッション誌の情報は取りすぎてもダメだし、かといって興味がなくて1年以上見向きもしないのもダメ。研究して一分の隙もなく今年の流行で決める必要はない、大事なのは、流行より自分に似合うかどうかです。
■勝率高い正統派王道凝りすぎているため、男性には理解してもらいにくい裏原系ファッションから、正統派綺麗めファッションにシフトしたのは大きな進歩です。正統派の綺麗めの方が婚活の世界では王道で勝率が高いですから。
■店員さんにお任せはオススメ!純子のように、自己流のお洒落を見直し、その過程で自分と似た雰囲気やキャラのモデルのファッションを参考にして、信頼できる店員さんにコーディネイトをお任せするのは手取り早いですね。他人の客観的な視線は侮れません。
「断髪チャレンジ」決行〜20cm切って人生リセット〜
髪型を変え、明るめのファッションを
コーディネイト2日分購入し、
生まれ変わったような気持ちになった純子。
そんな折、SNSで登録していた、
IT業界のコミュニティで
オフ会があることを知ります。
ウェブデザイナーの純子は
このコミュニティをよくのぞくものの
書き込みはしたことがありません。
しかし、同種の人間が集まっている心強さと
事前に何者が参加しているか
把握できている安心感で、
参加表明のボタンを押すのに
時間はかかりませんでした。
前回の行政主催の婚活イベントで、
人と接するのがいっそうおっくうになっていた純子でも、
「同業の集まりなら会話が続くかも」と
淡い期待を抱けたことは大きかったようです。
「IT婚活潜入」レポート〜オタク業界で私がモテる!?〜
「レア美女認定」事件〜業界の希少種として注目された夜〜
オフ会当日
いつものグレーのパーカーとロング丈の
黒ワンピを着ていこうとした純子は、
ふと先日コーディネイトしてもらった
ワンピースが目に留まりました。
やはり自分には派手なような気がして
さっと目を逸らしましたが、
壁に貼った「自意識は悪」という紙を見て
思い直し、勇気を振り絞って袖を通しました。
そして、会場である目黒の居酒屋に到着。
自身の職場によくいるオタ系も多々見受けられましたが、そ
れがかえって親近感に。
参加者は男女7:3で、年齢層は20代後半〜30代前半と若年層。
「今日のオフ会は、IT業界の将来、現状、転職相談、愚痴、何でもアリでとことん語らいましょー!!」
参加者たちの自己紹介や業界の未来について
話がひとしきり終わったところ、
スキルアップの話を始めました。
「僕今プログラマーなんだけど、プロデューサーやプランナーのスキルも身につけようと思っているんだ」
「私もそう思っているんですよ」
「純子さんも?」
仕事の話であれば男も女もない純子にとって、
この場は心休まるオアシス。
気づいたら、相手が男性であることを
あまり意識せずに
普通に会話ができていました。
リラックスして笑顔が出てきたところで、
一人のウェブ制作男から
思いもかけない発言がでました。
「需要急上昇」体験記〜地味子のままじゃもったいなかった!〜
「でもさ、この業界で純子さんのような可愛い系ってめったにいないよね」
純子は耳を疑いました。私が、可愛い系…?
「そうそう。珍しいよね。女の人はみんな髪ぼさぼさで野暮ったい格好しているし」
つい、「今日だけなんです」と口から出かけたが、
慌てて飲み込み
「と、とんでもないです。」
と消え入りそうな声でつぶやき、
目線をテーブルの上に置く純子。
ここで、今日は珍しくテーブルを
あまり見ていなかったことに気がつきました。
「私、今日は普通に人の目を見て話せていた…」
帰り道、「可愛い系」と言われたあの瞬間が脳内でエコーし、
「私、まだ需要があるのかな」と明るい気持ちになったのでした。
■結果が出やすいところから!
「外見磨き」、「出会いの場数を踏む」という行為は、努力の結果が出やすいので、いち早く積極的に取り組みましょう。
■成功体験が更なる成功の母
卑屈の呪縛から解き放たれる第一歩は、やはり成功体験なのです。
褒められることから始まり、デートに誘われ、
好意を送られることでどんどん回復していきます。
そして、自分が好きになった人から
惚れられた時に完全に
卑屈の呪縛から放たれることになるでしょう。
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【目次】
プチ男性恐怖症?純子の婚活体験
花梨の婚活体験